PET-CTとは2010年に導入したアメリカGE社のDISCOVERY ste検査装置で、体の代謝活動の有無を検査するPETと構造的異常の有無を検査するCTが結びついた最先端装備のことです。3次元映像を利用して全身のすべての腫瘍と良性悪性の判別が可能です。各種がんの診断と脳神経系疾患、および心血管系疾患に利用されています。検査にかかる時間が既存検査よりも大幅に短縮され、検査時間は25～30分程です。

線型加速器とは腫瘍治療に利用される放射線発生装置です。Varian社のコンピューター化されたClinac iX装備を導入しました。装置の操作ならびに異常の有無確認が自動化されているので、より精密で信頼性にある放射線治療が可能です。

精密な放射線治療を行うために、コンピューター化された最新式Siemens Sensation Open 24チャネルBig Bore CTシミュレーター(模擬治療器)を備えています。CTシミュレーターは放射線治療のための必須装備で、放射線治療の計画をたてる際に治療する腫瘍部位をより正確に把握することができます。放射線治療による副作用を減らして治療効果を高めることができます。

強度変調放射線治療とは、より進歩した3次元立体造形放射線治療のひとつです。それぞれの放射線照射面から腫瘍と主な正常組織の位置関係を考慮して照射面を数個から数十個まで細分化します。各細分化された領域ごとに放射線の量、すなわち「強さ」を調節することによって、腫瘍の周囲の正常組織に入る放射線量を最小化します。腫瘍組織にだけ選択的に希望する放射線量をあてることのできるオーダーメード型放射線治療法です。

腫瘍の発生した体腔内に放射性同位元素を挿入したり、腫瘍部位に直接挿入することによって短時間で多くの放射線を集中的に照射できる装置です。これを利用して正常組織に不必要な放射線照射を最小化して副作用を減らすことで、高い治療効率を期待することができます。 特に、既存の2次元的な治療計画から抜け出し、CT・MRI・PETなどを利用した3次元近接治療計画を実施することで周辺臓器の損傷や副作用を最小化できるため効果的に治療することができます。

TOSHIBAは「2007 RSNA」に320列検出器を搭載し、一度で160mmの範囲を撮影できる世界初のdynamic volume CT,Aquilion ONEを開発しました。その後の持続的な開発によって、「2009 RSNA」には一層アップグレードされた640 MSCTを出しました。640 MSCT,Aquilion ONEは、Brain,heartのような一つの臓器をひとつの回転ガントリーで640枚の映像を獲得できる世界唯一の装備です。既存装備で得られなかった新しい診断領域を提供します。

MRIはドイツSiemes社のAvanto I-class 1.5T全身用撮影装置です。急性脳梗塞および胸部、腹部そして筋骨格系の撮影に卓越した装備です。MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは「磁気共鳴画像診断法」といい、磁場と高周波を利用して、人体組織の形態的、機能的情報を画像にする検査です。検査が始まれば、大きな磁石の筒の中に体を入れます。そして私たちの体では感じることのない特定の高周波を人体に送受信しながら、この時に受信した情報をコンピューター処理するとMRI画像が作られます。

心臓血管センターではシーメンス社製のハイブリッド(hybrid) Artis zee血管造影装置を韓国で3番目に導入しました。既存の心臓血管造影術およびステント・バルーン拡張手術はもちろん、胸・腹部の大動脈瘤と大動脈剥離症などの心臓手術を一つの場所で同時に進めることができます。これによって複雑な心臓病患者に対して速やかに安全な治療が可能になりました。

308nmエクシマレーザーとは、白斑症および乾癬を治療するレーザーです。既存の光線治療器より治療効果が4～6倍以上高く、白斑症の場合、効果的に色素沈着を誘導して白斑症治療に新しい希望をもたらしています。エクシマレーザーは2001年FDAによって乾癬と白斑症の治療法と認定されました。最近ではエクシマレーザーを利用した白斑症および乾癬治療に病変部位によっては医療保険が適用されるようになり、患者の治療費負担が減りました。